訪問看護ストーリー
Story
健和会訪問看護ステーションでは
ステーション所属の看護師による学習会を
行っています。
今回の学習会は「在宅でのエンゼルケア」
実は、このテーマですが
ステーション職員全員対象の研修「現任研修」の
テーマ募集で二番人気の内容。毎年希望に上がります。
そこで、今回は学習会でやってみようとなりました。
講師は、訪問看護認定看護師の鈴木晶子さんです。
さすが、みんなの希望していた内容です。
総勢55名の参加者。
「エンゼルケアは家族が死を受容し、学ぶための援助」
なので、家族が死と向き合うことができるよう
火葬まで遺体をできるだけ自然な形で保つ必要がある。
そのためには、どのような変化が起こるかを学びます。
起こる変化、筋の硬直/弛緩、乾燥、顔のうっ血
に対して、なぜ起こるのか、そしてその具体的対応
そして腐敗・・・
昔は綿をつめ、体液がでないように、が普通でしたが
今は最優先はクーリング。
どこをどう冷やすかも具体的に説明がありました。
エンゼルセットも昔とは中身が変わっています。
「アルミのカバー、冷えるわー」
そして、看護師が行った処置の後
縛ったあとの手のむくみがとれなかったり、
抜いた点滴の管から出血が止まらなかったり、
看護師のケアのあとに
こんなことになっていることもある、そんな写真でがーん・・・
実際に、とても見やすい資料と分かりやすい説明で
エンゼルケアについて学ぶことができました。
遺体の変化を予測して、
ケアを選択することが大事なんですね。
というわけで、流れの確認。
会場からの活発な質疑応答。
「顎を固定しても、着替えのときに横向けたら動いてしまった。」
「看護師到着までに、入れ歯が入れられなくなってしまった。」
「目が閉じないときにやったケアのあと、大丈夫たったのか?」
などなど、実際の困りごとにも丁寧に答えていただきました。
どのように処置をしたら、きれいな遺体で保てるのか?
そんな興味で参加したのですが
遺体の変化とその対応ができることで、
大切な人とのお別れをきちんとできるように
支援するということが大切だと学んだ学習会でした。