訪問看護ストーリー
Story
こんにちは。
大島訪問看護ステーション江戸川営業所あかりです。
先日の台風19号による被害はいかがだったでしょうか。たくさんの地域に甚大な被害が出ました。
被災された方々に謹んでお見舞い申し上げます。
あかりの利用者様やご家族、職員には大きな被害はなく安堵しています。
さて、今回は江戸川区の地域特性や災害対策について紹介します。
あかりのある江戸川区は、荒川や江戸川など大河川の最下流に位置し、陸域の70%が海抜0メートル地帯になります。
2019年5月に発行された水害ハザードマップで、巨大台風や大雨が予測されるときは「ここにいてはダメです」と表記したことで話題になりました。
区内何ヶ所かに荒川の水位や台風時の最高潮位を表示した柱があり、水害に対する注意を喚起しています。
台風情報をみながら、皆さんも事前に様々な対策を講じたと思います。
対策の1つは土のうの入手です。玄関等に土のうを置くことで、水深が浅い場合は屋内への浸水を防ぐことができます。
江戸川区には42箇所に土のうステーションが設置され、誰でも自由に持って行って良いことになっています。
12日の午前中から、江戸川区民70万人中43万人以上に避難勧告が出され、区内に105ヶ所の避難所が開設されました。
早めに避難した利用者さんもいましたが、移動が大変なので家にとどまった利用者さんが多かったようです。
スタッフが避難した中学校では、「要介護者と介護者用の部屋」「授乳室」「ペットの部屋」などが作られ、要配慮者と言われる高齢者、障害者、乳幼児、妊婦等への配慮がされていました。車椅子で他の避難所に行った利用者さんは、体育館ではなく皆さんと別の部屋を用意するか聞いてもらえ、小さな会議室でご家族だけで過ごせたそうです。また、保健室のベッドを借りて横になれたという方もいらっしゃいました。
特別な配慮が必要だからと、早々から避難を諦めることはないと感じました。
避難所に持って行ってよかった物
・ おにぎり(前日から避難を見越して作っておきました)
・ 水
・ ラジオ
・ モバイルバッテリー
・ 除菌ティッシュ、擦式アルコール
・ カップ麺、お菓子、果物
忘れて残念だったもの
・ スリッパ
・ ポットに入れた湯
・ 箸(カップ麺用)
・ 本(時間を持て余します)
・ 常備薬
湯を忘れて、持って行ったのが無駄と思ったカップ麺ですが、なんと、水でもできるんです。湯で3分ですが、水で20分。
結構イケました。
今後も大きな台風は毎年起こることでしょう。
体験から得たことを積み重ね、利用者さんと共に備えていきたいと思います。