訪問看護ストーリー
Story
健和会訪問看護ステーションの所長たちは
健和会グループの管理者が集まる研修に参加してきました。
今回は国立診療所 栗生楽泉園の見学。
ここはハンセン病の収容された場所でした。
資料館の中では、映像も交えて
ハンセン病がどんな病気なのかということからはじまり、
らい予防法が廃止されたのが1996年
それまで強制収容されてきた歴史
そして、そのあとも、名誉回復のための戦い。
それは、憲法で保障されている人権が尊重されず
人を人とも思わない悲劇。
特別病室という名、でも治療はなされない懲罰の部屋。
裁判もなく収容されたそうです。
そこを再現された独監房に入る体験もしました。
ほんとうに暗い陽の届かないところで
さらに寒さ暑さが加わる
とても、生きているとは実感できない場所でした。
したの写真は模型です。
重監房の跡地にも行きました。
ハンセン病の負の歴史を後世に語り継ぎ
人の命の大切さを学び、
人権尊重の精神を育む場所
そんな思いで作られた資料館をあとにしました。
見学した感想をお互いに共有。
恥ずかしながら、ハンセン病について自分達があまり
知らなかったことをあらためて、学び、
真実の情報を知ることや、同じ過ちを繰り返さないこと
が大切だねと話し合いました。
ちょっと格好が、浮かれぎみなのは
このあとの交流会に備えてなので、そこはご容赦を。
そして、今回の研修では、健和会グループを
今まで引っ張ってきてくれた元専務と元看護部長から
自分達の歩みを、熱く語って伝えていただきました。
そして、いまの管理者たちへのエールを。
先輩たちのようなバイタリティはありませんが、
明日から自分達ができること。
利用者さんの大事にしていることを中心に、
ここだけは大切にしていきたいこと
ということを、きちんとチームメンバーに伝えていく。
迷ったときは、仲間と相談しながらがんばろう。
と思いました。
そのあと、秋の紅葉でリフレッシュして
明日からの鋭気を養ったのでした。