訪問看護ストーリー
Story
こんにちは!すみれステーションの作業療法士です。皆さんは作業療法ってご存知ですか?訪問リハビリでしょ?運動とか歩行練習やってくれるんでしょ?と思う方が多いと思います。確かにそれもやります。でもひとがその人らしくあるための活動(作業)は、人それぞれです。
かつては一緒に編み物をしたりもしました。
さて、生活に課題を抱える要因として、体力がない事をあげた男性利用者さん。体力をつける方法として選んだ活動は意外にも料理でした♪( ´▽`)
確かに作業活動の中で料理は人気があります。でもこれまで経験したのは9割以上が女性でした。今回選んだ理由をたずねると「料理は好きだし、でも野菜炒めぐらいしか作らないから」だそうです。
という事で、第1回目は野菜炒めにしました。
やってみるとその手際の良さと出来栄えにはビックリ‼️
切った野菜は順にフライパンに投入され、ゴミは捨てながら、調理器具は洗いながら行うので、常に台の上はきれいで無駄がないのです。
途中からはいい匂いがして近くでよく見たいのに、新型コロナのせいで距離を保って見守るのみです。
そしてあっという間に完成‼︎
その後は隔週の訪問のたびに調理活動を行いました。初めは次の回に作るメニューを一緒に考え、材料もだいたい決めていました。
私の写真の腕もイマイチですね。
でもすぐに利用者さん主体でメニューがあらかじめ決められているようになり、作り方もYouTubeを見比べて研究してあるようになっていました。
ゴーヤチャンプルー、切り干し大根、青椒肉絲、親子丼…
私はますます距離を保って感心しながら見ている役目となっていき、時々「今のは塩ですか?」とか口をはさむ程度。コロナがなければ味見させてもらうんですけどねー。
利用者さんが選ぶベストワンは回鍋肉です。
家族のお気に入りはミートソースです。色々な料理に活用できるので、もっと頻繁に作ってもらいたいんですって。
茄子の味噌炒め。
これも美味しそうだったなぁ。
そして、これまで作ったメニューはこんなに沢山になりました。
もうすぐ調理活動を始めて1年経ちます。最近の利用者さんは体調が安定しているので、看護師さんと一緒に食材の買い物に行きます。これも作業療法です。
今後はさらに作業活動を発展させて、少しでも良い方向へと進んで行けたらいいなと思います。利用者さんと共に作業療法は続いていきます。