訪問看護ストーリー
Story
大島訪問看護ステーションです。
そろそろ年度の終わりですが、今年1年振り返って、
とっても嬉しかったことをご紹介します。
なんと100歳を越えた利用者さんの褥瘡が治ったんです!
Aさんは家で息子さんご夫婦と生活されていて、
昼間は車椅子に座って、編み物でアクリルたわし作りをされているような、
全くもって元気な方です。
下の写真は、Aさんが編んだアクリルたわしで、私たちにプレゼントして下さった物です。
お皿洗いなどでこれを使うと、洗剤をつけなくても、よく汚れが落ちるんですよ。
ある時ふと右の踵を見たら、直径1センチくらいの傷があることに気づきました。
そしてあれよあれよという間に、下の写真のように
大きな褥瘡になってしまいました。
原因は、睡眠時に足を動かさないからか、
車椅子からベッドに移る時に皮膚が擦れてしまうからか、
いろいろ考えましたが、よくわかりません。
幸いにもAさん、超高齢の方にありがちなことですが、
全然痛みはありませんでした。
そこから皮膚科の訪問診療の先生、皮膚・排泄ケアの認定看護師、
理学療法士、訪問入浴サービスなど、様々な方の協力を経て、
また訪問看護師もほぼ毎日訪問して、
数ヶ月の時間はかかりましたが、
ご覧の写真のように小さくなり、
現在は写真の小さな赤い箇所も完全にふさがり、きれいに治ったんです。
正直に言って、看護師として、
100歳超えて、ここまでの褥瘡ができてしまうと、
治るのは難しいんじゃないかと思ったこともありました。
でも諦めてはいけないんですね。
100歳超えて褥瘡を治してしまうAさんの生命力に脱帽です。
病院の入院日数の短縮化が進んでいるため、
私は病院で働いていた時にも褥瘡の患者さんのケアはしましたが、
治り切る所まで関わらせていただいたのは、
訪問看護ステーションに来てからです。
これも訪問看護ステーションの魅力の1つかなと思っています。
快く写真の掲載を了承して下さったAさんに感謝します。
いつもこんなステキな笑顔で迎えて下さるんですよ。
これからもAさんよろしくね!