訪問看護ストーリー
Story
1月に皮膚排泄ケア認定看護師の畑さんによる
褥瘡学習会の様子をお伝えしましたが
2月は、褥瘡学習会の第二回目が行われました。
「褥瘡の治し方」です。
みなさん、いなばのしろうさぎの話知ってますか?
あー、知ってる百人のっても大丈夫なやつよね
ちがいます、それはいなばの物置です。
そんな話はさておき、
いなばのしろうさぎの話には
傷の治癒についての根本が書かれているのだそうです。
ワニザメをだましたことがばれた白兎
毛も皮もはがされて、痛くてしかたない。
そこで、塩水につけて、乾かせばいいとアドバイスされ
やってみたところ、さらに悪化。
そこにやってきた救世主、やさしい大国主命さま
真水で洗い、蒲の花をつんできて、その上に寝転べばいい
やってみたところ、毛がはえてきて、
元気な白兎にもどりましたとさ
そんな話です。なるほどなるほど。
創傷治癒には乾燥ではなく、
湿潤環境が良いのが、広く浸透しています。
いわゆる湿潤環境下療法
Moist Wound Healing ( MWH)
外用薬一つ一つ図入りで詳しく説明。
そっかー、ユーパスタとカデックス
ヨードっぽいからほぼ同じと浅はかに思ってたけど
カデックスはポリマー入ってるから、
よく洗わないとね。など具体的にわかりました。
配られた参考資料も分かりやすい。
そして、ドレッシング剤についても
健康な皮膚面を含め被覆
創縁より2、3㎝外側まで覆う。
ケチケチしちゃダメよね。
そして、最長でも一週間を限度にと
使い方についても学びました。
そして、今回もさーみんなで考えようタイム。
この褥瘡には何を使ったらいい?
うーん、悩むなー。
きゃー講師が近づいてきた。こないでー。
との心の叫びはかなわず、当てられました。
「うーん、ユーパスタ?」
「正解です」
わーい。なんて、みんなでケースについて実際に
考えました。
TIMEに注目、WBPしてからMWH!
なぞの暗号。
けっして、IWGP池袋ウエストゲートパークの
長瀬くんかっこいいよね。という話ではなく、
創傷治癒を阻害する因子TIMEを取り除き
なおりにくい状況を整えるWBP
そして、湿潤環境下療法MWHを。まとめです。
こんな、ひどい褥瘡、もうなおるのは無理よね?
そんなことはありません。
「褥瘡はなおるんだよ」と畑さんの力強いお言葉。
まるで、スラムダンクの安西先生の
「あきらめたらそこで、試合終了だよ」みたいな
そんな言葉にはげまされました。
からだひとつしかない畑さん、
もちろんパワーは百人力ですが
健和会の訪問看護ステーション全部の利用者さんを
見て回るわけにはいきません。
各ステーションの中に、褥瘡ケアエースの看護師をつくる
いわゆるリンクナースの考え方
そんなチーム作りをしていければ
健和会訪問看護ステーションの
褥瘡ケアの未来は明るいですよね。
一緒にそんなチーム作りしたい方
ぜひ健和会で一緒に働きませんか。
待ってます。