訪問看護ストーリー
Story
健和会訪問看護ステーションでは年1回役職者研修をおこなっています。
今年度も、訪問看護ステーションに所属する看護師・セラピスト・ケアマネジャー・事務の役職者を対象におこなわれました。
午前は「経営について」。講師は健和会の五十嵐久雄専務です。
まず30数年前専務が病院の倒産と再建を経験されたお話をもとに、経営を守ることがどれだけ大切なことかということを学びました。
次は損益計算書の見方を学びます。
いつもは聴診器片手にですが、この日は普段輸液の滴下計算する時以外使わない電卓を片手に、自ステーションは黒字?赤字?予算達成している?前年と比べてどう?など、損益計算書を凝視しました。
法人の経営状況の説明もあり、それをふまえて専務からは優しい笑顔で「各ステーションにお願いしたい来年度のキビシイ利益目標」が告げられます。
どうすればこの利益目標を達成できるか?来年度の予算をどう設定するか?各ステーション所長、主任、副主任みんなで一緒に考え意見を出し合いました。
どういうステーションにしたいかを軸に、今回の学びを活かして、各ステーション来年度の予算作成にとりかかります!!
午後は「アンガーマネジメント・叱り方編」。
今年も同じグループの保健師部会との合同開催となりました。講師は一般社団法人日本アンガーマネジメント協会、アンガーマネジメントコンサルタントの松本和子さんです。
2年前に基礎編を学んでいるので、その復習も含めて講義していただきました。
アンガーマネジメントとは、怒りで後悔しないこと。怒る必要のあることは上手に怒れ、怒る必要のないことは怒らないようになること。
2年前に基礎編を受けた私は「今も、怒ってしょっちゅう後悔しているな~」と思いながら、真剣に復習しました。
後半は、実際にどう叱るか、叱り方を身につける研修です。
叱るとは、内容(リクエストと私の気持ち)を技術(理論とテクニック)をもとに伝えること。
ここ1週間で叱った場面を思い出します。どのように叱ったか?セリフは?態度は?
悪い叱り方、上手な叱り方を学んだ上で、ではその時どのように叱ればよかったか。
叱る人、叱られる人、観察する人、立場をかえてどのように感じたか話し合い、上手な叱り方を実感しました。
各自学んだことの中から実際試せそうなことを決め、グループ内で発表しました。
「叱る」は練習で上達するものだそうです。
さて、どのように実践できているか?職場の皆さん(家族の皆さんも)、役職者の叱り方が変わった?と思ったら練習の成果です。温かく?見守って下さい!!