訪問看護ストーリー
Story
2020年7月29日 第2回新人職員集合研修が行われました。
今回のテーマは、「在宅ターミナルケア」と「在宅における認知症利用者の理解」です。
新人のみならず、現場で日々奮闘している訪問看護師なら皆、興味ある学ぶべきテーマですね!
午前中は「在宅ターミナルケア」の講義
講師はがん性疼痛認定看護師のSさんです。
「在宅死はまだまだ少数」
それが日本社会の現状なのだとSさん。
「ターミナルケア」の対象はがんの方だけではありません。
がんと非がんの2つの事例を通して、訪問看護師の役割について学びました。
事例のひとつは、若い癌末期の男性でした。妻は金銭的に厳しく働いていました。看護師は月に1回しか入れません。その代わりセラピストが毎週入っていました。男性PT訪問時の方がご本人が生き生きとしており、PT訪問時も看護と同様に食事援助のタイミングにして、そこで自助具をためしたり、困っていることをキャッチしていました。
症状が悪化していよいよご家族も覚悟を決めて、医師の説明を受け入れ仕事を休み5日後亡くなられました。
今回はセラピストも3名参加しており、とても関心を持って参加していました。
また、ACP=人生会議(ガイドライン)に沿った具体的な講義があり、在宅チームで関わる重要性を学びました。
グループワークも行ったのですが、新型コロナの関係で、密にならないように短時間で充実した話し合いを行いました。
各々「人の死」について自由記載をしたのち、発表を行い「死生観」について見つめなおしました。
改めて亡くなった方に思いをよせ、振り返ることが出来ました。
さて、午後は「在宅における認知症利用者の理解」です
講師は認知症看護認定看護師のTさんです。
研修の目的は下記の通り。
まず、「私の知っている認知症、認知症で困った事」について各自で記載して発表しました。
新人ではありますが、すでにあれこれ困っていますね…
認知症ってなに?
認知症とは一度正常に発達した認知機能が後天的な脳の障害によって持続的に低下し、日常生活等に支障をきたした状態を言いますと説明ありました。
認知症になっている原因にもよりますが、私たちは、利用者さんがどんな世界に生きてどのように感じているかを知り、心地よい時間を提供しながら寄り添っていくことが大切だと学びました。
訪問看護基礎講座はまだまだ続きます。