訪問看護ストーリー
Story
健和会訪問看護ステーションでは、定期的に事例検討会を行っています
日々の訪問の中で私たちは様々なケースを経験します
うまく介入できて利用者さんの満足度が高まったケース
もっと違うアプローチもできたのではないかと感じるケース…
それらをみんなで共有して経験を財産にしていこうというのが事例検討会のねらいです
今回は高齢者虐待のケースについて検討しました
終業後の18時からオンラインでグループに分かれて意見交換をしていきます
ステーションも経験年数も様々
今まで個々が経験してきたケースも踏まえて、高齢者虐待対応における訪問看護師の役割について考えていきます
虐待の原因はさまざまです
介護負担の増加の伴う介護者のストレスや疲れ
家族間の人間関係の歪み
経済的問題や孤立など
さまざまなことが重なって起こってしまいます
やめたいと望みながらも繰り返してしまう加害者が多い
また、行為者が虐待の自覚がない場合も見受けられます
被害者の安全を守ることが第一優先ですが、行為者側も傷ついていることを理解し
虐待に至る経緯を明らかにして対応をチームで考えていくことが大切であると学びました
グループ検討の後は、うめわか地域包括支援センターの竹若様より
地域の高齢者虐待対応の基本的流れについてご講義をいただきました
早期発見と対応が利用者と家族を守ることにつながります
看護師は利用者や家族の様子や室内状況のちょっとした変化などに気づくことに長けています
少しでも変だなと思ったら躊躇せずに声に出すことが大切であると再認識しました