訪問看護ストーリー
Story
第16回 全日本民医連学術運動交流集会 in石川
メインテーマは
「70年の歴史を礎に、ケアの倫理が貫かれる無差別平等の医療・介護・福祉の実現と、
人権・ジェンダー平等・気候正義・平和が護られる公正な社会の実現をめざし、みんなで集い語り合おう」
綾瀬訪問看護ステーションでは
独り暮らしでも最期まで自宅で過ごせた利用者さんは毎年1~2例ほどです。
まだまだ少ないですが、利用者さんの希望に沿って最期まで自宅で過ごしてもらうために
私たち訪問看護師の役割りは何だろうと事業所内でカンファレンスを行い事例を含めて発表してきました。
事例
70代のAさんとの関わりは、家電製品が何もないAさん宅の在宅環境を整えることから始まりました。
携帯電話料金も滞納しており外部との連絡手段がなく、
Aさんは看護師やヘルパーさんの訪問を心細く待っている状況でした。
病状の変化に伴いAさんの不安は強くなり、一時入院しましたが
「たばこを吸いたい」「家に帰りたい」とAさんの強い希望があり数日で退院し
「最期まで家にいたい」というAさんの希望通り
大好きなたばこを吸い、最期まで自宅で過ごすことができました。
Aさんとの関わりを通し、私たち訪問看護師にできることは何か?
*利用者さんとの信頼関係を築いていく
揺れる気持ちに寄り添い、時には利用者さんの気持ちを代弁できる存在になること
*利用者さんの希望を確認する
やりたいことや大切にしていることは何かを確認し叶えられるよう方法を模索していくこと
*不安な気持ちへの対応
利用者さんの声に耳を傾けお話を聴き、不安を表出する環境づくりをしていくこと
*他職種、多職種連携
介護職の方の不安への対応や、主治医と綿密な連携をすることで
関係者が同じ方向を向くことができ、利用者さんを支えることができるのではないでしょうか
全国からたくさんの発表演題があり、どれもこれも興味深い内容でした。
全国各地で利用者さんのために、また自分たちの成長のために
奮闘している皆さんのエネルギーをひしひしと感じることができた一日でした。
今度はしっかり観光時間も取って行きたいです!