訪問看護ストーリー
Story
これまでは主に認定看護師のメンバーが持ち回りで講師を務めてきましたが
今回は外部の方に講師をお願いしました。
聖路加国際大学の沖村愛子さんです。
沖村さんは訪問看護師のご経験もあり
講義の内容は私たちが知りたいこと、知っておくと役立つことと
まさにニーズに応えて頂ける内容でした。
痛みの概念やメカニズムを知ることで
目の前の利用者さんに生じている痛みは何による痛みなのか
効果のある薬剤は何なのかを考えることができます。
訪問看護師が関われるのは限られた時間なので
痛みに関する問診方法を心得ておくとアセスメントに役立ちます。
在宅でもよく使用されているオピオイドから新薬の紹介
副作用対策に触れ
最後は、事前に参加者から募った事例に対しコメントを頂きました。
オピオイドの副作用の嘔気の出現で、除痛に苦労した事例です。
制吐剤の使用状況や嘔気のピークを知る、
嘔気が軽減したのは耐性ができたからか、オピオイドを減量したからかを見極める、
嘔気を増強する因子である便秘対策等、多角的にアセスメントする視点を伺いました。
また、身体面だけでなく、痛みによりこれまで担っていた役割が果たせなくなることでの
精神的、社会的な苦痛が痛みに影響する等、全人的理解が欠かせません。
勤務後の自由参加の学習会でしたが50人以上の参加がありました。
沖村さんの疼痛緩和に対する知識や思いを受け取り実践に繋げていきましょう。
沖村さん、ありがとうございました。