訪問看護ストーリー
Story
健和会訪問看護ステーションでは、毎年全職員対象として
・実務に役立つ知識技術を習得し、現場で展開する
・基本的看護技術を確認し、原理原則と根拠のある応用技術で安全な看護を提供する
を目的に「現任研修」を開催しています。
今回は会場とオンラインのハイブリッド+あとでの録画視聴の形での研修です。
今年度のテーマは各ステーションの要望から「糖尿病看護について」
講師は法人内のみさと健和クリニックの糖尿病看護認定看護師の中島柳子さんです。
研修の内容は、こんな感じです。
症例について、考えてみましょう。
この症例のヘモグロビンA1Cの目標値はどうしたらいいでしょうか?
認知症は 長谷川式スケール19点 軽度の認知機能障害
基本的ADLは自立、混合型インスリン注射実施 とすると、8.0%未満(下限7.0)
糖尿病の薬物療法について
インスリン製剤の種類では、今年認証された持効型インスリンで週1の投与でよい「アウィクリ注」についても紹介され、
在宅の高齢の利用者さんは自分で打つのが困難な方が多いので、週1注射でよいなら可能性が広がるなと思いました
血糖降下剤や、インスリン注射の際に、注意すべき低血糖。
低血糖の対処としては、αグルコシターゼ阻害薬(ベイスンやグルコバイ)を飲んでいる方は
必ずブドウ糖を。
飲めない場合の対処として、バクスミー点鼻薬という方法も知ることができました。
訪問看護の場面では、利用者さんから発熱、下痢、嘔吐そんなとき
薬やインスリンどうしたらいい?と聞かれることが多いです。
内服やインスリンについて、どのように対応するのが良いのか
表で分かりやすくまとめてくれています。
これらをもとに、利用者さんがどの薬をどのように使用していて、シックデイにはどうするべきか
事前に主治医に確認しておこうと思いました。
このあと、合併症についてや災害時の備えなどの話しもあり、
盛りだくさんでしたが、とても学びの深い研修でした。
質疑応答も、活発に行われ、みんなが関心を持って研修に参加していたことがうかがえました。
今回の講義の内容をふまえて、このあと各STで、自分たちの利用者について振り返りをする予定です。