訪問看護ストーリー
Story
2025年度訪問看護ステーション基礎講座の最後の講座は「診療報酬と介護報酬」です。

今回の講師は統括事務の事務さんです。統括事務は、健和会訪問看護ステーションの各所に出向いています。
訪問看護の料金体制、各保険証を使ってのサービス、経営、そして私たちの勤務に関すること…困った時に相談できる、縁の下の力持ち的な存在でいつも頼りにしています。
講義は、訪問看護ステーションの看護師6名、セラピスト4名、統括事務の方3名、関連事業所の看護師1名が参加されました。
まずは、一回の訪問介護、医療の診療報酬がどれくらいなのか・・・。
現状を把握したうえで、訪問回数を設定、従業員の人数を設定、人件費率に注目、仮定した収益から人件費、固定費を引き、利益を計算してみました。
安定した経営状況が基盤となり、質の高い訪問看護、人材育成、地域資源への参加ができる体制が構築されていることが分かりました。
介護報酬3年ごと、医療は2年ごとにあり、改訂時期には社会背景が反映されているか考えていくことも大切だと学びました。

訪問看護ステーションの診療報酬と介護報酬が運営に関わっていることを知ったいうえで、医療、介護、精神の違いを考えていきます。
フローチャートを利用し、疾患名、年齢、各保険の取得状況に応じて、何保険を使用で訪問看護サービスを利用するのか・・・
一つ一つフローを進めていくことによって、利用する保険や制度が分かります。
まずは疾患名の把握から。サマリー、指示書を確認してください。スタートがとっても大事です。

指示書の疾患名に応じ、どの支援を使用するのか把握できたので、それぞれの保険、支援の単位数、加算のお話しです。
普段関わりのある利用者さんのサービスが実際にどのように算定されているのか、受講者の方々は興味深く、質問もたくさんありました。
加算の状況を知った上で、サービスの単位をどのように計算しているのかシミュレーションを行いました。
電卓を使い、看護の回数、時間、セラピストの回数、時間、加算を単位で計算、その後地域加算を計算しました。
そして、ドキドキしながら答え合わせ…💓


最期に、これから気を付けていく事をお話しされ、対策を教えていただきました。
これから、現場で活かせて行けますように・・・☆
基礎講座が始まってから月日がたち、訪問看護、訪問セラピストとして奮闘する中で、ケア業務とは違うけど、どうしても切り離せない、難しい制度の講義でしたが、日々の困りごとから疑問をもって質問が繰り広げられていました。いろいろな事を現場の実践から学んでいることを実感し、嬉しくなりました。基礎講座は今回の診療報酬で本年度は最後となりました。おつかれさまでした。今後は、まとめ、フォローアップ、事例発表とあります。一人で考えることが難しい場合、ぜひ周りのスタッフを頼って、相談に乗ってもらいながら、乗り切ってくださいね☺
