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事例検討会(みさと地域)

事例検討会を開催しました 

こんにちは

みさと南訪問看護ステーションです

2016.11.9 

旧健和クリニック会議室で事例検討会を開催しました

今回のテーマは

「高次脳機能障害の利用者への自立支援」

どのように対応したら良いのか困っている方や

いろいろ取り組んでもうまくいかない、という方が

いらっしゃいませんか?

事例検討会では、グループワークで意見を出し合い、

日頃のケアを振り返り、

今後の支援につなげることが目的です

参加人数は 36人

訪問看護ステーションのスタッフ以外にも

たくさんの事業所からご参加いただきました

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ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました

グループワークででた意見

〈症状について〉

・症状は人によっていろいろ。100人いれば100通りの症状がある

・高次脳機能障害には進行はない

・注意喚起を繰り返し行なうこと、社会資源を活用することで改善できる

・長い目で見れば、少しは改善しているもの

・怒りや暴言など、障害からのことであると理解して、ご本人にも説明する

・怒りを受けたスタッフを交代したところで、解決にはならない

〈チームについて〉

・チームで、同じケアを目的を持って統一して行なう必要性

・関わる人によってちぐはぐになってはいけない

・高次脳機能障害の人にもケアプランが必要

〈対応について〉

・生理的欲求を満たさないことには、自立支援は成り立たない

・制限するのではなく、強みを活かし伸ばすこと

・介助者がすぐ手を出して先にやってしまわず、本人ができるように支援する

・自信を持ってもらうために、ほめる、できるまで見守る

・充実感を得ることで、自己中心的な考えが変わることもある

・記憶するためにノートに記入する、メモするは有効

・メモを取る、忘れたらメモを見る、を習慣化する

〈今後の支援について〉

・訪問看護卒業、ということもあり得る。ただし相談窓口は作りつなげる

・いきがいを作っていく支援が必要

・自分で問題と思うことと、提供できる支援がマッチングされていること

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・・・などなど、たくさんの意見をいただきました

講評

今回、講評には

高次脳機能障害者地域相談支援(サポート)事業として、

埼玉県高次脳機能障害者支援センターの佐藤様にお越しいただきました

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・高次脳機能障害は一見してはわからないので、生活に支障が出る

・理解されない、誤解され易い

・進行するものではないので、周りの環境や対応で改善できる、希望が持てる

・傷害された脳の部位によって症状が異なる

・大きく4つの症状がある

  ①記憶障害・・・忘れてしまう

  ②注意障害・・・注意力や集中力

  ③遂行機能障害・・・段取りが悪い、臨機応変にできない

  ④社会的行動障害・・・怒りっぽい、暴力

 

・根気強く繰り返し症状にあわせて対応していく、劇的には良くならない

・対象者が何をしたいのか、どのようなことを描いているのか見極める

・就労支援は慌てずに、居場所作りから、段階的に

・役割を持って外出できるような支援を

佐藤さん 

ありがとうございました

参加者アンケートより

・雰囲気がよく話しやすかった

・高次脳機能障害について、今までわからなかったこと知りたかったこと、

 関わりかたを聞くことができた

・多くの意見が聞けて、とてもよかった

・困ったケースを共有でき、支援内容を聞くことで頑張っているんだなあと励みになった

などなど・・・

活発に意見交換し、学びの多い事例検討会になりました

今後も、健和会訪問看護ステーションでは

定期的に事例検討会を開催していく予定です

次回は

2017年1月21日(土)9:30~12:00

北千住介護福祉専門学校 5F講堂

事例テーマ

「認知症デイに通いながら、自宅で看取られた事例」

「制度の狭間でその人らしい生活をどのように支えればよかったか」

ぜひご参加ください

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