准看の経験を活かし、新卒配置
私が5歳の時に祖母が病気を患い、入退院する事が多く面会に行っていたがその病院の看護師さんが祖母にも私達家族にも優しく接してくれていたことがきっかけで看護師になりたいと思うようになりました。
准看護師として10年以上働いてきた中で色々なターミナル期の患者様を看る機会がありました。また、看護師になりたいと思ったきっかけを作ってくれた祖母の状態が変化していくところを見て、もっと自分にできることはないかと考えました。そこで、『緩和ケアに携わりたい』『勉強したい』と思い、正看護師の資格を習得し、緩和ケア病棟があるみさと健和病院に就職したいと考えました。いずれは在宅看護を学びたいと思っていた為、地域看護コースAを希望していましたが、訪問看護からスタートの地域看護コースBを薦めて頂き今の職場に就職することとなりました。
職場は先輩方みんな優しく、仕事の相談はもちろんプライベートの相談もできるような和やか且つ活気のある雰囲気の職場です。
緩和ケア病棟があるみさと健和病院が近くにあるため、ターミナル期の患者様も多くいらっしゃるため色々な症例を経験していると感じています。
担当の利用者様の状況で悩むこと落ち込むこともたくさんありますがスタッフの人数が多い分色々な方法や意見が上がってくるため勉強になり、励みにもなります。
准看護師として病棟で働いていましたが、何かあればすぐに医師や同僚の看護師に相談できていた環境から訪問看護では基本的には一人で訪問してアセスメントするという事を考えるとかなり不安でした。
しかし、地域看護コースBでは、初めは色々な医療機関や施設に4ヶ月程研修に行き、たくさんの経験と学びをさせていただき、訪問看護に戻っても先輩方との同行訪問をさせていただきました。
私に合った進め方で進めて頂いたりして同行中に不安な事を確認する時間を頂きながら自信をつけることが出来ました。また、自分一人で悩まず電話で医師に相談したり先輩に確認したりできることが分かり安心しております。まだまだ分からないことがたくさんあったりしますがその都度確認できる環境に感謝しつつ仕事をしています。
新規利用者の初回訪問時、家族とケアマネジャーが話し合い家族の負担軽減をかかる為、ショートステイの利用が組み込まれていました。訪問当日に利用者が退院し、サービス内容をはじめて本人が確認したところ、本人は「何故ショートステイに行かないといけないんだ」と怒ってしまいその日は終始機嫌が悪い状態でバイタル測定もできない状況でした。
次の訪問時も最初は、「なんで来た」「頼んでない」と、つっかかるような話し方をしていましたが、ケア時に全身保湿クリームを塗らせて頂いたら「気持ち良い‼」「こんなしっかり塗ってもらったのは初めてだ‼」と、喜んでもらいました。それ以降は、訪問時は冗談も言いながら終始笑顔で過ごして頂けることが多くなりました。
普段当たり前のように行っているケアを丁寧にすることで喜んでいただき、信頼関係も築けたと感じたエピソードですが、その人と向き合い話が出来る環境にある訪問看護ならではの経験であると感じました。
訪問看護を設立してからの歴史が長いという事もあり、教育環境が整っていると感じています。利用者様と一緒で私達スタッフも十人十色で悩んだりした時も自分に合った方法を検討していただける環境にあります。
30分や1時間と決まって時間ではありますが、利用者やその家族と向き合える時間があり、寄り添うことができるということが訪問看護の魅力なのかなと私は感じています。
一緒に訪問看護をしてみませんか!!